糖質2020年11月13日
マヨネーズの糖質は?実は糖質制限の強い味方になる理由を紹介

マヨラーという言葉があるほどマヨネーズが大好きでなんでもつけてしまう方は少なくありません。しかし、重度のマヨラーであればあるほど、体重が気になってくるものではないでしょうか。ご存知の通り、マヨネーズの成分は多くが油になっているため高カロリーな食品であることはご存知かと思いますが、糖質がどの程度含まれているかご存知でしょうか?今回はそんなマヨネーズの糖質やマヨネーズを使った糖質制限についてご紹介します。
目次
1.マヨネーズの糖質は大匙1杯で1g未満!
マヨネーズの糖質は大匙1杯(12g) 程度で1g未満になります。マヨネーズの銘柄によって多少は糖質が上下しますが、基本的には大匙1杯で1g未満の糖質が含まれていると考えてよいでしょう。
しかし、大匙1杯で1g未満といわれてもよくわからない人もいるはずですので、一番気になる糖質制限でもマヨネーズを食べられるのかを説明します。
1-1.糖質制限中にマヨネーズは気にせず食べても問題なし!
結論から言うと、糖質制限中はマヨネーズを食べても問題ありません。もしあなたが1日の糖質摂取量を130g以下までに抑える簡単な糖質制限をした場合、ほかの食材の糖質を考えなければ、1kg以上マヨネーズを食べても問題ないほど低糖質なのです。
それほど、マヨネーズの糖質量は低くなります。このことはほかの食材から見ても一目瞭然です。いくつか食材の糖質をピックアップしてみました。
食材 | 糖質/100g |
小麦粉 | 73.3g |
うどん | 20.8g |
白米 | 36.8g |
じゃがいも | 16.3g |
木綿豆腐 | 1.2g |
キャベツ | 3.3g |
大根 | 2.7g |
人参 | 6.5g |
玉ねぎ | 7.2g |
牛肉 | 0.1~0.5g |
豚肉 | 0.0~0.3g |
鶏肉 | 0.0~0.2g |
このように穀物類の食材は糖質が多く、肉類はほとんど含まれていなません。代表的なマヨネーズのキューピーで100g換算で含まれる糖質を計算した場合の量は0.66g しか含まれず、肉類並みの糖質の低さになっています。
このように、糖質制限中は気にせずどんどんマヨネーズを食べても問題ないのです。
1-2.いろいろなマヨネーズの糖質量
マヨネーズの糖質量は基本的には低いのですが、それでも銘柄によっては糖質量が変わってきます。スーパーで手に入る色々な種類のマヨネーズを紹介しますので、自分がいつも買っている銘柄の糖質量をチェックしてみましょう。
商品 | 糖質・カロリー/1杯当たり |
キユーピー/ | 糖質量:0.1g カロリー:100kcal
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創健社/ | 糖質量:0.3g カロリー:83kcal
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味の素/ | 糖質量:0.54g カロリー:110kcal
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日本珈琲貿易/ | 糖質量:0g(計量できないほど微量) カロリー:90kcal
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日本農産工業/ | 糖質量:0.03g カロリー:98kcal
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以上のような結果になりました。一番糖質が低いのはベストフーズのリアルマヨネーズとなりました。総じてどれも低糖質といえるような糖質量ですのでどのマヨネーズを選んでも問題ないでしょう。
1-2-1.糖質制限中のオススメはキューピーマヨネーズ!
いくつかマヨネーズを紹介しましたが、オススメはキューピーのマヨネーズになります。糖質が低いことは当たり前ですが。価格や手に入りやすさを考慮した場合、マヨネーズの王道であるキューピーのマヨネーズが一番のオススメです。
他のマヨネーズがオススメにならなかったのは、「有精卵マヨネーズ」「ピュアセレクトマヨネーズ」は糖質がこの中では高めのためです。リアルマヨネーズは糖質がほとんど含まれていないという点はあるのですが、アメリカ産の輸入食材であるため置いているスーパーが限られてしまう。という点、そして日本人向けの製品ではないためいつも慣れ親しんでいるマヨネーズの味と違うという点でオススメしませんでした。また、「ヨード卵・光 マヨネーズ」はキューピーのものと比べると内容量が少ないうえに価格も高く、この後ご説明する理由で量も使うことを考慮するとあまりお勧めしませんでした。
なのでここはド定番ではありますが、キューピーのマヨネーズがいちばんのオススメです。
2.意外な落とし穴カロリーカットマヨネーズは糖質制限では厳禁
健康志向の高まりからなのか今ではよく見る、カロリーカットのマヨネーズですが、じつはこのカロリーカットのマヨネーズは糖質制限にとっては落とし穴です。どうせならカロリーカットのマヨネーズの方がカロリーも控えられるから、こちらの方がよいのではないかと考えがちですが、実は違うのです。その理由についてご説明します。
2-1.ヘルシーだが、糖質は多めになっている
カロリーハーフなどのマヨネーズは、確かにカロリーは普通のマヨネーズに比べてカロリーが半分以上削減されている商品です。しかし、実は普通のマヨネーズより糖質が高めになっています。
実際にある商品で糖質の量を紹介していきます。
商品 | 糖質・カロリー/大匙1杯 |
キユーピー ハーフ | カロリー:49kcal 糖質:0.3g |
キユーピー ライト(80%カロリーカット) | カロリー:20kcal 糖質:0.9g |
キユーピー ゼロ ノンコレステロール | カロリー:50kcal 糖質:0.4g |
キユーピー ディフェ | カロリー:48kcal 糖質:0.5g |
ピュアセレクト コクうま | カロリー:36kcal 糖質:0.48g |
カロリーカットの商品の糖質とカロリーは以上のようになります。
これをオススメしたキューピーのマヨネーズと比べてみると
キユーピー/マヨネーズ
| 糖質量:0.1g カロリー:100kcal |
カロリーは確かに50%~80%まで減っていますが、代わりに糖質が3~9倍となっています。このようにカロリーは抑えられていますが糖質についてはマヨネーズとしては高めの糖質量となっています。
では、なぜこのような差が出ているのでしょうか?
2-2.糖質が高めなのは、味を調えているため
カロリーカットマヨネーズの糖質が高めな理由は、本来使われているカロリーが高い材料であるサラダ油等の使用を抑えることで、このカロリーカットを実現していることが原因となります。
実際には原料を減らしただけでは糖質が増えることは無いのですが、マヨネーズを作るために使われている材料を抑えると、本来のマヨネーズとは違った味になってしまいます。具体的にはマヨネーズのコクが減り、あっさりな風味となり奥行きがない味になってしまいます。
もちろん、メーカーもこの味が変わったマヨネーズを売っても、従来のものとは違う、はっきり言ってしまうとおいしくないことが分かり切っているので、売れないのは明白です。消費者が求めているものはおいしいけれど、カロリーが低いマヨネーズです。
メーカーも味が本来のマヨネーズの味に近づけようと、様々な食材を混ぜて味の調整を行った結果として、糖質が本来のマヨネーズより多くなってしまったのです。
このことはそれぞれに使われている原料を見ればわかります。
キューピー マヨネーズ
原材料
食用植物油脂(国内製造)、卵黄、醸造酢、食塩、香辛料/調味料(アミノ酸)、香辛料抽出物、(一部に卵・大豆・りんごを含む) |
キューピーライト
原材料
醸造酢、卵、食用植物油脂、食塩、デキストリン、砂糖、たん白加水分解物、香辛料、香味食用油/増粘剤(キサンタンガム、加工でん粉)、調味料(アミノ酸)、甘味料(ステビア)、香辛料抽出物、(一部に卵・大豆・りんごを含む) |
このように、普通のマヨネーズに比べると、カロリーカットのマヨネーズの方が原材料が多くの種類が使われていることが一目でわかります。
その原材料の中身を詳しく見ていくと、普通のマヨネーズは基本的に添加物が使われていないのに対して、カロリーカットのマヨネーズは甘味料や増粘剤などの添加物が含まれています。そして最大の違いは原材料に赤字で書かれている、砂糖になります。味の調整のために入れていると思われるのですが、これが普通のマヨネーズよりも糖質が多く含まれる原因なのです。
砂糖は糖質の塊です。その糖質量は大匙1杯(9g中) 8.9gとほぼ糖質です。糖質の塊を混ぜていることになるので、当たり前ですが、カロリーカットのマヨネーズは糖質が必然的に高くなるのです。
2-3.糖質制限中には糖質のみを気にすればいい
糖質制限中は糖質のみを気にすればよいので、基本的に糖質が高い食材は避けなければなりません。先ほどから説明しているカロリーカットのマヨネーズは普通のものと比べて糖質が高いうえに、味もふつうのものの方がおいしいので、カロリーカットのマヨネーズは選択しない方がよいでしょう。
それでも自分はカロリーカットの方が味も好きだし、カロリーも減らしたいと考えていらっしゃる人がいるかもしれませんが、実はマヨネーズは糖質制限の強い味方になってくれるのです。
3.マヨネーズは糖質制限の強い味方
これまで説明してきましたが、マヨネーズは高カロリー・低糖質の食材です。実はこのことが糖質制限の強い味方になってくれているのです。
3-1.糖質制限中はカロリー不足になってしまう可能性がある
実は糖質制限中は今まで食べていた米類などの穀物を控えるだけになってしまっている人が多く、カロリーが不足になってしまいがちです。
カロリーが不足するということはその分痩せるのではないか?と考えている人もいるでしょうが、その考えは正しくもあるのですが、将来的に考えるとマイナスになります。
栄養を考えずカロリーだけが不足すると確かに体重が減りますが、これは体の筋肉が落ちてきているためです。カロリーが不足すると体は筋肉から不足した分のカロリーを得ようとして、筋肉が落ちていきます。これは体が飢餓状態に陥ったことによる、防衛本能です。
カロリーを消費する筋肉の量を落とすことで、基礎代謝量を減らし、生きるために必要なカロリーの量を減らしているのです。
カロリー不足により筋肉量が落ちると、以下のような状態になってしまいます。
- 基礎代謝量の低下
- 代謝が低下したことによる体温の低下
- 体温が低下したことによる免疫力の低下
- リバウンドしやすい体となる
と、このように良いことはありません。
特に、リバウンドしやすくなるというのはダイエットをしている人にとっては良くありません。間違った糖質制限でカロリー不足のまま目標体重まで落としたとしてもすぐにリバウンドしてしまいます。
これは、基礎代謝が落ちたままの体で、以前の食事より気を付けていたとしても必要摂取カロリーよりも多くカロリーをとってしまいがちになってしまうからです。
ではなぜ、このような糖質制限はカロリー不足になりがちになってしまうのでしょうか?
3-2. 1日に必要なカロリーの50%以上を糖質で摂っている
実は1日に必要なカロリーの大半を糖質を多く含む食材で摂っているのです。
例えば成人男性に必要な1日の必要カロリーは2200kcalといわれているのですが。1日三食、白米のご飯を茶碗1杯分食べたとしましょう。
ごはん茶碗1杯のお米の分量は約 160gでこのカロリーが約270kcal、3食で810kcalとなり、お米だけで1日に必要なカロリー量の3/1以上を補っていることになります。
間違った糖質制限をやる人の失敗が、この炭水化物のみを抜いてしまう糖質制限です。単純に炭水化物のみ取らなくなるので、その分のカロリーが足りなくなるという結果になるため、不足分のカロリーをしっかりととることが必要となります。
3-3.不足したカロリーを補うためにもマヨネーズは最適
ここで最初に話した、マヨネーズは低糖質で高カロリーという話につながってきます。
不足したカロリーはマヨネーズで摂ってしまえば良いのです。低糖質で高カロリーの食材はまさに糖質制限にうってつけです。
糖質制限中は筋肉を落とさないよう、筋肉の栄養素となるタンパク質を多めにとる必要があるのですが、たんぱく質を手軽に取れるゆで卵にマヨネーズを付ける。糖質が高めのドレッシングは使えないため、ドレッシングの代わりにマヨネーズを付けて食べる。等様々なものにマヨネーズを付けて食べてしまいましょう。こうすることで不足してしまうカロリーを摂取しやすくなります。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。ご説明した通り、マヨネーズは糖質制限中にはまさにピッタリの食材です。マヨネーズが大好きで糖質制限中は食べられないんじゃないかと不安になっていた方も、どんどんマヨネーズを使って、糖質制限を成功させましょう。