意外と簡単!BMI計算方法と適正体重の簡単チェック法

計算機とメジャーの画像

「自分の体重が適正なのかよくわからない…」そんなモヤモヤを感じている方へ。この記事では、BMIの正しい計算方法から、年齢や性別ごとの基準値、子どもや高齢者に対応した指標までわかりやすく解説しています。エクセルや電卓での具体的な算出例も紹介しており、この記事を読めば自分の健康状態を数値で把握し、適切な体型管理への一歩が踏み出せます

1.BMIの計算方法

BMIとは、体重と身長から、肥満度を知ることができる数値です。まずは自分のBMIがどれぐらいなのかを実際に計算してみましょう。

1-1.体重÷身長÷身長 = BMI

BMIは、体重÷身長÷身長で出すことができます。注意点は、身長はcmではなく、mで計算すること。つまり、身長170cmの人は1.7、身長154cmの人は1.54のように計算してください。

例)体重60.5kg、身長154cmの場合

60.5÷1.54÷1.54 = 25.51 (BMI)

計算ができたら、下記の基準値をみて自分の肥満度を確認しましょう。

BMI値 判定
18.5未満 低体重
18.5~25未満 普通体重
25~30未満 肥満(1度)
30~35未満 肥満(2度)
35~40未満 肥満(3度)
40以上 肥満(4度)

1-2. 生後3ヶ月~5歳までは同じ計算方法のカウプ指数

成人であればBMIで計算できますが、生後3ヶ月~5ヶ月の赤ちゃんの場合、BMIではなくカウプ指数とよばれる数値で、肥満度を測定します。何やら難しそうですが、安心してください。

こちらも体重÷身長÷身長で計算できます。

例)体重12.3kg、身長87cm

12.3÷0.87÷0.87 = 16.25(カウプ指数)

正常範囲を示します。正常範囲以上は肥満、以下はやせとなります。

期間 正常範囲
乳児(生後3ヶ月~) 16~18未満
満1歳 15.5~17.5未満
1歳6ヶ月 15~17未満
満2歳 15~17未満
満3歳 14.5~16.5未満
満4歳 14.5~16.5未満
満5歳 14.5~16.5未満

1-3. 小中学生は「体重÷身長÷身長÷身長×10」でローレル指数を出す

小中学生の場合は、呼び名も計算方法も違います。体重÷身長÷身長÷身長×10で計算してください。するとローレル指数という数値が出ますので、これで肥満度を測れます。

例)体重56kg、身長165cm

56÷1.65÷1.65÷1.65×10 = 124.66(ローレル指数)

ローレル指数 判定
100未満 やせすぎ
100~115未満 やせぎみ
115~145未満 ふつう
145~160未満 太りぎみ
160以上 太りすぎ

1-4.BMIを簡単に計算できるExcelフォーム

体重と身長を入力するだけで簡単にBMIを計算できるExcelのフォーマットを用意しています。カウプ指数とローレル指数も計算できる優れものです。自分で計算する手間を省けるので、ぜひ活用してください。BMI計算のExcelは下記からダウンロードできます。

ダウンロード:とっても便利なBMI計算フォーマット

1-5.ざっくりBMIを知りたい時に便利な早見表

細かい計算をしなくていいから、ざっくりBMIを知りたいというときもありますね。そんな時に使える、BMI早見表が大活躍します。bmiの早見表の画像

早見表は下記からダウンロードできます。

ダウンロード:BMI 早見表

 

2.適正体重は逆算できる

ダイエットをするときには、まずは何キロまで痩せるのか、目標とする体重を決めることが大切です。また健康に害を及ぼすダイエットは良くありません。ここでは健康的な目標の立て方をご紹介します。

2-1. 適正体重の求め方は「 身長 × 身長 ×22」

実は先ほどの計算式から、適正体重を逆算することができます。身長×身長×22で計算してみてください。

例えば、

〇身長140cmの方の場合は、1.4×1.4×22 = 43.12㎏が適正体重になります。

〇身長150cmの方の場合は、1.5×1.5×22 = 49.5㎏が適正体重になります。

〇身長160cmの方の場合は、1.6×1.6×22 = 56.32㎏が適正体重になります。

〇身長170cmの方の場合は、1.7×1.7×22 = 63.58㎏が適正体重になります。

〇身長180cmの方の場合は、1.8×1.8×22 = 71.28㎏が適正体重になります。

ダイエットのときには、この体重を目安にすることで、健康的な体重コントロールができます。

3.BMIと組み合わせて、本当に適正な体格を知ろう

ここまででBMIの計算方法と、適正な体重を知る方法について解説しました。実は、BMIにプラスして、2つの測定を行うことで、さらに健康的な体型を知ることができるのです。

3-1. 腹囲は、身長の半分を超えないようにする

お腹まわりの長さが、自分の身長の半分よりも長い人は、BMIが標準以下でも肥満の可能性があるので要注意です。自宅にメジャーがないかたは、ビニール紐でも代用できます。まずビニール紐などを用意して、自分の身長と同じ長さで切ります。その紐を半分に折って、おへその位置でまわしてみます。このとき紐の長さが足りない方は、隠れた肥満である可能性が高いです。

3-2. 体脂肪率、男性は10~19.9%、女性は20~29.9%が適正

BMIとあわせて、体脂肪率を測ることで、より正確な肥満度を知ることができます。以下は体脂肪率による肥満の目安です。

判定 男性 女性
低い 5%~10%未満 5%~20%未満
標準 10%~20%未満 20%~30%未満
やや高い 20%~25%未満 30%~35%未満
高い 25%~ 35%~

 

男性の場合は体脂肪率が20%以上、女性の場合は30%以上を超えるとBMIが標準であっても肥満の可能性があります。体組成計はジムなどに設置されていますが、家電量販店やインターネットでも簡単に手に入ります。3,000円代で手に入る体組成計もありますので、この機会にいかがでしょうか。

オムロン 体重・体組成計 カラダスキャン ホワイト HBF-214-W

4. 食事バランスガイドを使って、適正なBMIを目指す方法

ここまでで健康的な体重を知る方法について、解説してきました。最後に適正なBMIを目指すための、食事バランスガイドの活用方法をご紹介します。

4-1. 食事バランスガイドで、1日に必要とするエネルギー量を知る

肥満とは簡単に言うと、必要なカロリーよりも、多くのカロリーを摂取していることによって太ってしまっている状態です。カロリーオーバーを防ぐためには、1日に必要なカロリーがどれぐらいなのかを知る必要があります。まずは、自分の普段の活動量が次のうちどれに当てはまるかをチェックしてみてください。

普段の活動量 普段の行動
高い 立ち仕事や移動が多い仕事、または活発な運動習慣を持っている人
普通 座り仕事が中心だが、軽い運動や散歩などをする人
低い 一日のうち、座っていることがほとんどの人

自分のだいたいの活動量が分かったら、次の表を参考に1日に必要なエネルギーを確認できます。

例えば、35歳女性で活動量がふつうの人だと、1日の必要エネルギーは2,200kcalほどであることが分かります。

出典元:農林水産省 食事バランスガイドについて

4-2. 食事バランスガイドで、摂取カロリーを計算する

食事バランスガイドでは、主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物というふうに、それぞれの食品ごとに、1日にどれぐらい食べればいいのかという目安が分かります。

出典元:農林水産省 食事バランスガイドについて

そして下記の表を見て、食品の数え方を知ることで、面倒なカロリー計算はしなくても、食べる量を調整することができます。

よくある誤解として、「ご飯を食べると太る」という意見がありますが、カロリーの高い脂質を減らすことがカロリーコントロールのポイントです。

バランスよく食べることで、体に必要な栄養素をまんべんなく取りながらカロリーをコントロールし、適正な体重を目指すことができます。

出典元:農林水産省 食事バランスガイドについて

5.まとめ

  • BMIの計算方法:BMIは「体重(kg)÷身長(m)の2乗」で計算され、健康管理の基本指標となります。

  • 年齢や性別による違い:成人だけでなく、子どもや高齢者には別の評価基準(カウプ指数やローレル指数)が存在します。

  • 理想的なBMIの範囲:日本肥満学会ではBMI18.5〜24.9が標準とされ、25以上が肥満、18.5未満がやせと分類されます。

  • Excelや自動計算の活用:手計算が苦手な人でも、エクセルや自動計算ツールを使えば簡単に計算できます。