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京都伏見稲荷大社は千本鳥居だけ?知るともっと楽しめる見どころをご紹介!

京都伏見稲荷大社は千本鳥居だけ?知るともっと楽しめる見どころをご紹介!

京都市伏見区にある伏見稲荷大社は奈良時代に建立され、現在は約3万社あるといわれる稲荷神社の総本宮です。商売繁盛・五穀豊穣の神様として、厚い信仰を集めています。今回は、そんな伏見稲荷大社のここは押さえておきたいという見どころと、知っておけばお参りがちょっと楽しくなる豆知識をご紹介します。

1 朱塗の鳥居がズラリ!「千本鳥居」

伏見稲荷大社といえば、朱塗りの鳥居が並ぶ千本鳥居を初めに思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。伏見稲荷大社を訪れるとすぐに目に入るこの千本鳥居は、ただ通るだけではもったいないヒミツが隠されています。この章では、千本鳥居の由来とちょっとした豆知識をご紹介します。

1-1 千本鳥居の由来

千本鳥居のある稲荷山の麓は、神の降臨地であるお山の入口に当たり,現世から神様のいる幽界への関門として多くの鳥居が建てられたのが始まりとされています。
これだけ多くの鳥居が建てられたのは、江戸時代以降に、願いごとが「通るように」または「通った」という語呂合わせから生まれた信仰で、願いが叶うたびに鳥居を大きくしていくというならわしがありました。

1-2 千本鳥居の数は千本じゃない?

千本鳥居という言葉の語源は「千本ある鳥居」という意味合いではなく「数えきれないほど多い」と言う意味です。伏見稲荷の千本鳥居の数は1万本と言われており、伏見稲荷大社を建てる時にお金を寄付した人、業者の名前が黒の文字で記されています。

1-3 鳥居の太さが違う!

願いごとが通るように参拝者によって奉納されてきた千本鳥居ですが、願いがかなうたびに鳥居を大きくしていくというならわしは今でも見ることができます。現在の鳥居をよく見ると、実は太さが違う鳥居が立ち並んでいるのです。直径15cmから太いもので30cmの太さの鳥居があるので、太い鳥居を見つけたら「願いが叶っていったのだな」と見るだけでありがたい気持ちになります。

1-4 綺麗な写真を撮りたいなら9時前に!

千本鳥居の写真をできるだけ人のいないタイミングで撮りたい方は、少し早めの9時前に行かれることをおすすめします。授与所は朝7時から18時まで開いていますので早めに来ても御朱印やお守りを購入することができます。

2 伏見稲荷大社の神の使い「狐」

境内を歩けば至るところで狐の像に出会います。表情や格好も様々で、ひとつひとつ見て回るだけでもあっという間に時間が過ぎてしまうほど、見どころのひとつ。ここでは狐の由来とそれぞれ個性ある狐の説明をしていきます。

2-1 狐の由来

古来より日本人は狐を神聖なものとして見ており、稲荷神社では白狐が神の使いとして祀られています。稲荷大神様=狐ではなく、狐は稲荷大神様のお使いなのです。白狐は白い毛色を持ち、人々に幸福をもたらすとされる、善狐の代表格とされています。

2-2 狐がくわえているものには意味がある!

境内に複数いる狐をよく見てみると、何かくわえているのがわかると思います。実は狐によってくわえているものが違っていて、それぞれに意味があるのです。
●稲穂

稲穂をくわえているのは、「五穀豊穣の神様」に由来するといわれています。倉庫に保存された穀物を狙うネズミを狐が退治したことで人々は「狐=稲を守る」と考えるようになったといわれています。

●玉

伏見稲荷神社には、玉と鍵をくわえている狐がいますが、2匹で1セットです。これは「玉鍵信仰」からきており、玉=霊徳、鍵=その霊徳を身につけたいとする願望とされています。玉は「稲荷大神の霊徳の象徴」とされているほか、「穀物の倉庫」という説もあります。

●鍵

鍵は「霊徳を身につけようとする願望の象徴」といわれています。また、玉とペアで「穀物の倉庫の鍵」ともいわれています。

●巻物

巻物は「知恵の象徴」と考えられています。

狐の違いを見るだけでも楽しいですが、そこに込められた意味を感じながらお参りするとより深く楽しめます。

2-3 狐の絵馬が個性的!

伏見稲荷大社では、絵馬も狐の形をしています。参拝者がそれぞれ狐の顔を思い思いにアレンジして描いているので、見るだけでも面白いですよ。

3 願いが叶うか占える!「おもかる石」

伏見稲荷大社の奥社奉拝所の奥には、石で造られた灯籠が2本あり、それぞれの灯籠の上には「おもかる石」といわれる石が置かれています。この「おもかる石」は持ち上げられるようになっており、持ち上げた時に石の重さが「軽い」と感じれば「願い事が叶う日が近い」、思ったよりも重ければ「願い事が叶う日が遠い」などと云われています。

3-1 おもかる石の由来

実は伏見稲荷大社のおもかる石の歴史や逸話というのはあまりわかっていません。しかし、起源は石占いだとされています。石占いというのは、神社や寺院に置かれている特定の石を持ち上げて、その時に重く感じるか軽く感じるかどうかで運や吉凶、願い事の成就がどうなるかについて占うものです。

3-2 おもかる石の祈願の仕方

おもかる石で自分の運勢を占うときの方法をご紹介します。

1. まず、真下のお賽銭箱にお賽銭を入れます。お賽銭の金額に規定はありません。
2. おもかる石を両手で掴みます。片手で持つと落ちて損壊する恐れがありますので、必ず両手で持つようにしてください。
3. おもかる石を両手で掴んだら願い事をつぶやきます。
4. その後に石を持ち上げて自身の運勢を占います。

しっかりと念じて気合を入れて持ち上げてみてください。「意外と重い・・」「全く持ち上がらなかった・・」「前回持ち上げたときよりも軽く感じた!」など、おもかる石を持ち上げた人からはいろんな意見があるようです。

4 心願成就のご利益!熊鷹社と新池


熊鷹社は奥社奉拝所と三ツ辻の途中の参道沿いにある伏見稲荷大社の末社です。ロウソクの炎が揺れて荘厳たる雰囲気ですが、ここでは心願成就のご利益があるとされています。熊鷹社での参拝は、少し歩いた先の新池といわれる場所と合わせてお参りすることで、その願いが早く叶うか占うことができます。その参拝方法をさっそくご紹介します。

4-1 熊鷹社で願い事をする

参道をはさんで向かいにあるお茶屋さん・竹屋でロウソクを買います。ロウソクは大きさによって三百円から大きいもので八千円もするロウソクがあります。このロウソクをお供えし、熊鷹大神へお願いごとをしましょう。

4-2 新池で拍手してこだまが返ってくる?

熊鷹社でお願いごとをしたら、新池へ向かいます。稲荷山の山頂コースとは反対に、細い参道がありそこを抜けていきます。新池は昔から、行方知れずになった人の居場所を探す時、池に向かって手を打ち、こだまが返ってきた方向に手がかりがつかめると云う言い伝えがあります。この場所で手を2回叩き、こだまが返って来る方向と早さで、先ほどの熊鷹社でのお願いがかなう方向や幸運を示す方向、こだまが早く返ってくると早く願いが叶うと言われています。

5 伏見稲荷駅~裏参道おすすめスポット

伏見稲荷大社に行くまでにも、楽しめるスポットがたくさんあります。ここでは、露店が立ち並ぶ伏見稲荷駅から裏参道をご紹介します。

5-1 伏見稲荷駅(京阪電車)


伏見稲荷大社に向かう時に一番の最寄りは、JR奈良線の稲荷駅なのですが、京阪電車の伏見稲荷駅も写真スポットとしておすすめです。ところどころに狐のモチーフが埋め込まれていて、写真を撮るにはぴったり。また駅では一口サイズのいなり寿司も販売しているので食べ歩きするのにもちょうど良いです。伏見稲荷駅から伏見稲荷大社へは徒歩10分ほどですので、少し歩いても良いという方はぜひ立ち寄ってみてください。

5-2 すずめの丸焼き

京阪電車伏見稲荷駅から伏見稲荷大社へ続く神幸道(裏参道)では、狐のお面やわらび餅、甘酒などいろいろな露店が集中していて、その中にはなんとすずめの丸焼きが食べられます。なぜすずめが食べられているかというと、すずめは稲穂をついばむ天敵と見なされることから、そのすずめを食べるという説が広まったそうです。伏見稲荷大社が五穀豊穣の神様であることからも、すずめが食べられていることがわかりますね。

6 レベル別!伏見稲荷大社の散策コース

伏見稲荷大社の境内はかなり広く、稲荷大神が鎮座した稲荷山全体が信仰の対象となっています。有名な『枕草子』を記した清少納言も、稲荷山を参詣したといわれています。お山巡りをしてこそ伏見稲荷大社を知ることができますが、途中で折り返す地点がいくつかあり、山頂まで行かなくとも下山することも可能です。今までご紹介してきた見どころのうち、山頂以外の千本鳥居、狐、おもかる石は、最初の折り返し地点までに全て見る事ができますので、時間と体力に余裕が無い方でもお参りすることができます。

6-1 手軽に参拝コース(千本鳥居と奥社奉拝所、おもかる石まで)

御本殿から千本鳥居をくぐっておもかる石がある奥社奉拝所まで片道約10分。時間があまりない方はここで折り返すと往復30分ほどの所要時間で参拝できます。

6-2 軽い山巡りコース(山頂手前の新池まで)

奥社奉拝所の先、新池までは御本殿から片道20分。
新池から5分ほど進んだ三ツ辻から下山ルートがあるので往復40分~1時間ほどの所要時間で参拝することができます。ここまででもご利益のある小さな社や狐たちをたくさんお参りすることができ、4章でご紹介した心願成就のご利益がある熊鷹社と新池があるので、軽い山巡りで十分な方はここで折り返しても良いでしょう。

6-3 稲荷山一の絶景スポットコース(四ツ辻まで)


三ツ辻からお茶屋がある四ツ辻まで歩いて10分。伏見稲荷の本殿から四ツ辻までは歩いて片道30分~45分。往復で1時間~1時間半ほどかかります。四ツ辻にはぜんざいなどがある御茶屋さんがあり、四ツ辻から眺める京都市内の景色は絶景です。

6-4 7つの神蹟(しんせき)制覇コース(稲荷山山頂まで)


伏見稲荷の最後の見どころ山頂まで行くコースです。山頂まで来ると人も少なくゆっくりと回ることができます。四ツ辻から左周りで山頂まで片道30分かかります。山の麓にある御本殿から山頂まで片道約1時間、往復の所要時間は2時間です。距離は9kmほどです。一ノ峰は稲荷大神様が鎮座したと言われる場所で独特の雰囲気を感じることができます。かつて稲荷山にあった社は応仁の乱の戦火で焼失してしまいましたが、現在は「神蹟(しんせき)」として残されており、山頂にも上ノ社神蹟が残っています。ここまで来られた方は、ぜひ山頂の上ノ社神蹟をはじめとする稲荷山全体に7つある神蹟(しんせき)も制覇してみましょう。

7つの神蹟は以下のとおりです。

・一ノ峰(上ノ社神蹟)
・二ノ峰(中ノ社神蹟)
・三ノ峰(下ノ社神蹟)
・間ノ峰(荷田社神蹟)
・御膳谷奉拝所
・御劔社(長者社神蹟)
・荒神峰(田中社神蹟)

7 まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は伏見稲荷大社のここだけは押さえておきたい見どころとちょっとした豆知識をご紹介しました。商売繁盛・五穀豊穣の神様として親しまれる伏見稲荷大社は、さまざまなご利益のあるお社や、狐たち、荘厳とした雰囲気のある神蹟など他の神社にはない見どころがたくさんあります。また、せっかく参拝するならじっくり時間をかけてお山巡りをするのがおすすめです。余裕のある方は山巡りにもチャレンジしてみてくださいね!