ポリフェノール含有はちみつ代表のマヌカハニーとソバはちみつの効果と通常のはちみつとの違いを解説

この記事では、ポリフェノールが多く含まれるはちみつの効果や、ポリフェノールが多いはちみつの見分け方などを解説します。

一般のはちみつにもポリフェノールは含まれていますが、蜜源となる花や植物の種類によって含有成分の一部が突出して多くなる場合があります。

ポリフェノールを多く含んだはちみつは褐色のものが多く、抗菌作用抗酸化作用に優れているため、健康や美容にはちみつを取り入れたい人からの人気が高いです。

今回は、特にポリフェノールが多く含まれるマヌカハニーソバはちみつに焦点を当てて、解説します。

この記事でわかる内容は以下の通りです。

この記事でわかること

  • はちみつに含まれるポリフェノールには抗炎症作用やアンチエイジング効果、貧血予防に加えて腸内環境を整える作用なども期待できる
  • 特にポリフェノールを多く含むはちみつで、抗菌作用を強く求める人はマヌカハニーを選ぼう
  • ポリフェノールとともに貧血対策に鉄も多く取りたい人は、ソバはちみつを選ぼう
  • ポリフェノールが多いはちみつを選ぶには、はちみつの色やパッケージにポリフェノール量を強調する記載があるかを目安にしよう
  • はちみつは蜜源植物によって味に大きく変化が出てくるが、基本的に高い栄養価を誇る食品である
  • マヌカとソバを筆頭に、クリやアカシアのように、蜜源植物によって成分に大きな違いが出る場合もある
  • ポリフェノール量の多いはちみつを効果的に摂取できる食べ方を紹介
  • はちみつが結晶化したときの対処法も紹介


この記事を読み、ポリフェノールを多く含むはちみつの特徴を理解し、日々の健康と美容を保つために、毎日の食事に上手にはちみつを取り入れてください。

目次

ポリフェノールが豊富なはちみつが注目される理由を解説

ポリフェノールが豊富なはちみつが注目される理由を解説

ポリフェノールには、細菌の増殖を防ぐ抗菌作用と、人間の体内で発生した活性酸素が細胞を傷つけるのを防ぐ抗酸化作用が含まれます。

抗酸化作用は、生活習慣病予防や免疫力を高める効果に加えて、肌状態を整える働きをするのが特徴です。


高い栄養価を誇るはちみつにもポリフェノールが含まれますが、はちみつの種類によって含有率は異なるため、どれを選んでも良いわけではありません。

ここからは、はちみつに含まれるポリフェノールの種類や、ポリフェノールが多く含まれるはちみつについて紹介します。

はちみつのポリフェノールの健康効果には抗菌効果や老化防止がある

はちみつは抗菌作用抗酸化作用が認められる食品の1つであり、特にポリフェノールには胃腸疾患の軽減老化防止効果など、さまざまな効果が認められています。

はちみつに含まれるポリフェノールは約30種類とされますが、代表的なものとしてフェノール化合物であるフラボノイドがあります。

厳密にはフラボノイドは植物色素の総称で、主に苦味や渋味を感じる成分です。


はちみつに含まれるフラボノイドは以下の通りです。

    • カフェ酸
    • ガランギン
    • クリシン
    • ケルセチン
    • ケンフェロール
    • シリングアルデヒド
    • バニリン酸
    • バニリン
    • p-クマル酸
    • p-ヒドロキシ安息香酸
    • フェルラ酸

参照元:https://www.bee-lab.jp/megumi/honey/index.html


ただしポリフェノールは、体内に残る時間が短く排泄されるため、ほとんど吸収されません

スプーン大さじ1杯程度の量を1日3回に分けて摂取すると、交感神経が活性化しさまざまな病気のリスクを低下させつつ、体調を整えてくれる頼もしい存在となります。

はちみつに含まれるポリフェノールに期待される主な効果は、以下の通りです。

    • 記憶障害予防・神経炎軽減
    • 抗鎮痛作用
    • 抗不安・抗うつ作用・ストレスの軽減
    • アンチエイジング効果
    • 口内環境を正常に保つ
    • 血糖値の正常化を促す
    • 貧血予防
    • 腸内環境を整えるなど

参照元:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5424551/#ref25

ポリフェノールを多く含むはちみつが欲しい人は色の濃いものを選ぼう

ポリフェノールを多く含むはちみつが欲しい人は色の濃いものを選ぼう

もともと栄養価が高い健康食品として注目度の高いはちみつですが、はちみつの元となる花の蜜により味や栄養価も変化します。

はちみつは、ポリフェノールミネラルが多く含まれるほど、色が黒っぽく変色する場合があります。

この現象は、はちみつの成分のポリフェノールとミネラル中の鉄が結びつき起こるため、期限内であれば味や成分に問題はありません。

ポリフェノールを多く含むはちみつの蜜源となる花として、マヌカソバが挙げられます。

マヌカハニーは、ニュージーランドにのみ自生する植物から採れる希少なはちみつです。

栄養価が高いほど茶色く粘り気が強いのが特徴で、味はMGOの値が大きいほどハーブのような風味が強く苦味が強くなりますが、後味が甘くすっきりしているのが特徴です。

一方、ソバはちみつは北海道や東北地方に加えて長野県などの比較的涼しい地域で採れ、純国産のはちみつも入手可能であるのも特徴です。

ポリフェノールと鉄を多く含むため色は濃い褐色で、味は深く濃厚な甘味の中に苦味や渋味を感じられます。

栄養価は高いですが、そばアレルギーの人はアレルギー反応が出る可能性があるため食べられません。


マヌカハニーとソバはちみつに含まれる成分

はちみつの種類

蜜源植物

他のはちみつより多く含まれる成分
マヌカハニー

マヌカ:フトモモ科 ギョリュウバイ属

  • メチルグリオキサール(抗菌成分)
  • シリング酸メチル(抗酸化成分)
  • ビタミンB3
  • ビタミンB6
  • ビタミンC
  • 亜鉛
  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
ソバはちみつ

ソバ:タデ科ソバ属

  • ルチン
  • 亜鉛
  • ビタミンA
  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • カルシウム
  • カリウム

以下、含有されるフェノール化合物

  • p-クマル酸
  • p-ヒドロキシ安息香酸
  • クロロゲン酸

参照元:http://j-manukahoney.jp/manukahoney

参照元:https://yamamoto-beeyard.com/?page_id=1506

マヌカハニーは抗菌作用も高く厳しいチェックを経た優秀なはちみつ

マヌカハニーは抗菌作用も高く厳しいチェックを経た優秀なはちみつ

ニュージーランドでは医薬品として使用されるほど抗菌活性成分が高く、メチルグリオキサールの量が他の花のはちみつの70倍も含まれており、日本でも健康を気遣う人に人気のはちみつの1つです。

マヌカハニーは、4種類の化学物質の含有量検査DNA検査の2度の検査を通過したものだけが認められます。

マヌカハニーの表記は複雑で、どれを選ぶべきかわからない人は、次の部分に注意して選んでみてください。

マヌカハニーを選ぶポイントは、主に以下の2点です。

    • モノフローラルのマヌカハニーであるか
    • UMF、MGO、MGSの数値


マヌカハニーには、マヌカの花から蜜を集めたモノフローラルと、マヌカ以外の花も含むマルチフローラルの商品があります。

純粋なマヌカハニーを選びたい場合は、モノフローラルの記載がある商品を選んでください。

次に、マヌカハニーに記載されている数値について解説します。

UMFは、マヌカハニーの抗菌成分であるメチルグリオキサールを数値化したものを指します。

MGOもしくはMG値は、マヌカハニー1㎏あたりのメチルグリオキサール含有量を示したものであり、ほとんどのマヌカハニーはこの2点を基準としている場合が多いです。

MGSは比較的新しく厳格な規格であり、メチルグリオキサール含有量だけでなくマヌカハニーの純度や加熱処理の有無、添加物の有無も検査対象となります。

マヌカハニーには偽物も多いため、品質証明書があるものを選ぶのがおすすめです。

マヌカハニーに記載される数値と、期待される効果についてを以下にまとめます。

UMF®/MGO・MGS/MGOの数値 期待される効果
・UMF®5+/MGO83+
・MGS5+/MGO≧100+
毎日の栄養補給に適した数値
・UMF®10+/MGO263+
・MGS10+/MGO≧300+
軽度の体調不良や日々の健康維持に効果が期待できる
・UMF®15+/MGO514+
・MGS15+/MGO≧500+
感染症予防、十分な抗菌作用が期待でき、美容維持にも効果を示す
・UMF®20+/MGO829+
・MGS20+/MGO≧800+
秀でた抗菌効果を持ち、消化器官の調子を整える効果も期待できる
・UMF®25+/MGO1200+
・MGS15+/MGO≧1100+
卓越した抗菌効果を持ち、抗炎症作用や酸化防止などの効果が期待できる
参照元:https://kawashima-ya.jp/contents/?p=5804
参照元:
https://www.3838.com/articles_c/input/atc_cm_nm_r_01a?s2cid=b6d170be3a9bb1d2de3794c69029b0f2d93aa5d6&prid=oli_ac_aaf_A27_YS_CMH_00024&sc_cid=oli_ac_aaf_A27_YS_CMH_00024

ポリフェノールや鉄をより多く摂取したい人はソバはちみつを選ぼう

ポリフェノールや鉄をより多く摂取したい人はソバはちみつを選ぼう

アピフォーミュラの研究において、ソバはちみつとマヌカハニーの成分の比較とその分析結果が提示されているため、データを参考に以下にまとめます。

    • 糖分、タンパク質、総フェノール類(ポリフェノール含む)の量・・・ソバはちみつ>マヌカハニー
    • ミネラル量・・・ソバはちみつ≒マヌカハニー
    • 鉄、マンガン、亜鉛・・・ソバはちみつ>マヌカハニー
    • 抗菌活性・・・ソバはちみつ≒マヌカハニー
    • 細胞抗酸化活性・・ソバはちみつ>マヌカハニー

参照元:https://apisformula.com/blogs/news/200526

 

ソバはちみつに含まれる成分において、メチルグリオキサールの量はマヌカハニーに劣りますが、その他の成分ではマヌカハニーを超える栄養成分を含有しています。

マヌカハニーよりもソバはちみつの方が多く含有している成分は、ポリフェノールに加えて亜鉛などの成分であり、これらは貧血予防に効果的です。

細胞抗酸化活性もソバはちみつの方が高いため、老化防止生活習慣病予防も期待でき、抗菌作用もマヌカハニーに匹敵するほど高くなります。

ソバはちみつのミネラル量はマヌカハニーと同じくらい含まれる上に、も多く含まれるため、色が褐色や黒っぽくなります。

ポリフェノールを積極的に取りたい人や貧血気味の人、アンチエイジング効果を求める人はソバはちみつを選びましょう。

アカシアポリフェノールは流通するはちみつに入っていないので注意

アカシアポリフェノールは流通するはちみつに入っていないので注意

近年注目されている成分に、糖尿病や急激な血糖値とインスリン値の上昇抑制、内臓脂肪減少や強い抗菌作用があると研究で証明されたアカシアポリフェノールがあります。

ここで強調したいのは、アカシアポリフェノールは、流通しているアカシアはちみつの含有成分ではないという点です。

アカシアポリフェノールは、アカシアの樹皮から抽出されるポリフェノールを指します。

アカシアはちみつにもポリフェノールは含まれますが、アカシアはちみつはの蜜を採取したものであり、アカシアポリフェノールと呼ばれる成分とは異なると理解しておきましょう。

参照元:http://www.jcam-net.jp/data/pdf/11063.pdf

参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000056517.html

ポリフェノールを多く含むはちみつと通常のはちみつは色や風味も違う

ポリフェノールを多く含むはちみつと通常のはちみつは色や風味も違う

はちみつの色は、花の種類によって透明に近い色や明るい黄色、濃い褐色系などと変化します。

そして、はちみつの色の変化によって、風味にも大きな違いが生まれます。

はちみつは色が明るいものは甘く食べやすく、色が濃くなるほど癖が強くなり、人によって味の好みが分かれてしまいます。


ここまで、ポリフェノールが一般的なはちみつよりも多い、ソバはちみつやマヌカハニーについて説明してきました。

この項目では、一般的なはちみつに含まれる基本的な成分や、はちみつの色や風味の元となる花の蜜の特徴について紹介します。

はちみつには糖分以外にもビタミンやミネラルなども含まれている

糖類以外の成分として、必須ミネラルであるカルシウムなどに加えて、ビタミン類も多く含んでいます。

蜜源植物によって栄養バランスは変化しますが、基本的に含まれている成分を糖類も含め以下に記載します。

はちみつに含まれる主な成分

糖類
  • ブドウ糖
  • 果糖
ビタミン類
  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • ビタミンB6
  • 葉酸
  • ナイアシン
  • ビオチン
ミネラル類
  • カルシウム
  • カリウム
  • ナトリウム
  • マグネシウム
  • リン
  • 亜鉛


参照元:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=3_03022_7&MODE=0

2025年現在、ポリフェノールは食品表示法において栄養成分としての表記はできません

そのため、成分表示の部分でポリフェノールが含まれているかを判断するのは難しいといえます。

しかし、製造者による調査で科学的根拠に基づく場合は、商品のパッケージに記載可能です。

はちみつを選ぶ際には、色とともにポリフェノールの表記もポイントとして確認してみてください。

参照元:https://www.hokeniryo1.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/hyouji/shokuhyouhou_eiyou_houhou.html

はちみつは砂糖よりも糖分が低く血糖値が上がりにくい特徴をもつ

はちみつ中の成分内で最も多いものは糖分で、成分の約8割を占めるものの、砂糖よりも糖分が低いという特徴を持ちます。

はちみつの糖分を構成する果糖は吸収されにくい特徴があり、血糖値を緩やかに上昇させる上に、GI値は58と比較的低く中GI食品に属するのです。

GI値と略されているグリセミック・インデックス値は、食品ごとの食後血糖値の上昇値を表す指標になります。


はちみつの蜜源植物によってもGI値は変化しますが、ほとんどの商品は中GIであると覚えておきましょう。

GI値の数値の目安を以下に記載します。

    • 高GI:70以上
    • 中GI:56~69
    • 低GI:55以下


山田養蜂場の健康科学研究所のデータでは、国産とルーマニア産のアカシアはちみつレンゲはちみつは、低GIに属するという結果が出ています。

血糖値を気にする人は、アカシアはちみつとレンゲはちみつを検討してください。

参照元:https://www.bee-lab.jp/megumi/honey/data.html

参照元:https://kanazawa-naika.jp/column/honey/

はちみつは蜜源の花によって味が異なるため好みのものを選ぼう

はちみつは蜜源の花によって味が異なるため好みのものを選ぼう

全国はちみつ公正取引協議会によると、はちみつの定義は以下のように記されています。

ミツバチが植物の花蜜や植物の分泌物等を集めて巣に貯め、熟成した天然の甘味物質であり、特定の香味を持つもの。

参照元:
https://honeykoutori.or.jp/rule/

はちみつには、主に単花蜜百花蜜の2つがあります。

単花蜜は1つの花を蜜源としたはちみつを指し、百花蜜は複数の花を蜜源とするはちみつです。

他の組み合わせとして、複数の単花蜜を複数合わせたはちみつは百花蜜と定義されます。

ポリフェノール含有量の多いはちみつは味の癖が強い点からもわかるように、はちみつの味は蜜源植物に左右されます

ポリフェノール含有量が特に高いはちみつをここまで紹介してきましたが、はちみつは本来栄養価が高く、ポリフェノールも多く含まれている食品の1つです。

健康のために毎日無理なくはちみつを続けたい人には、も重要な要素になるでしょう。

ここでは、日々の食生活でも食べ続けられる味わいで、国内でも比較的簡単に入手できるはちみつを紹介します。

 

後ほど味を変化させる方法も紹介しますが、どうしてもソバはちみつとマヌカハニーの味が克服できないという人は、ぜひこれから紹介するはちみつを検討してみてください。
参照元:https://honeykoutori.or.jp/faq/

日本で多く流通しているはちみつの花の種類や色と風味について紹介

日本で多く流通しているはちみつの花の種類や色と風味について紹介

日本養蜂協会によると、はちみつの蜜源となる植物は世界に約4,000種、日本に約600種類確認されています。

参照元:https://beekeeping.or.jp/nectarsources/

 

蜜源となる植物は多いですが、日本で流通しているはちみつの中で特に人気が高くなじみが深い商品は、アカシアはちみつでしょう。

アカシアはちみつレンゲはちみつについては、血糖値を緩やかに上昇させる品種であると先ほど説明しました。

はちみつ自体に含まれる糖分は、緩やかに吸収される果糖と、すぐにエネルギーへと変化するブドウ糖がバランスよく構成されている優れた栄養食品です。

しかし、ソバはちみつやマヌカハニーのようにポリフェノールが多く含まれるなど、蜜源植物により成分が他のはちみつより大きく秀でたものもあります。

これから紹介するはちみつの中でも、特にクリはちみつには鉄が多く含まれており、貧血予防効果が期待できます。

スーパーやネット販売でも手ごろな価格で手に入り、口当たりも良いはちみつとしてアカシアはちみつを第一におすすめしますが、ここに記載したはちみつ以外にも種類は豊富にあります。

自分の好みの味に合わせて、続けやすいはちみつを探してみてください。

参照元:https://www.yotsuya-naishikyo.com/diabetes-lab/acacia-polyphenols/

 

日本人に人気があるはちみつの一例

はちみつの種類 はちみつの色と風味
アカシア
  • 淡い黄色
  • しつこさのない甘味で癖が少ない
レンゲ
  • 透明感がある黄色
  • コクがある甘味、濃厚でまろやか
トチノキ
  • 淡い黄色、黄金色
  • 濃厚な甘さの中に酸味がある
ミカン
  • 透明感の強い黄色
  • さっぱりしていて酸味がある
クリ
  • 濃い褐色
  • クリの香りがかすかにし、甘味の中に少しの苦味が存在する

 

参照元:https://www.bee-lab.jp/product/hatimitsu_1.html#anc_doc

参照元:https://www.matsujiro.shop/user_data/honey

参照元:https://yamamoto-beeyard.com/?page_id=1474

はちみつの結晶化を防ぐ保管方法と結晶化した場合の対処法を解説

はちみつの結晶化を防ぐ保管方法と結晶化した場合の対処法を解説

今回紹介したはちみつはブドウ糖よりも果糖の割合が高いですが、ブドウ糖の割合が高い場合は結晶化が起きるといわれます。

ブドウ糖は15℃程度から低温になるほど液体化できなくなり、白く固体となって表出します。

この白く固まる現象を、結晶化と呼びます。

はちみつが結晶化する要因として、今説明した温度保存期間、そして振動の3点があります。

結晶化する要因の2つ目であるはちみつの保存期間について、購入から数年経過したはちみつも結晶化します。

水分量が年月とともに減っていくため、温かい時期に常温保存した場合にも自然と結晶化してしまうのです。

結晶化する要因の3つ目の振動は、容器内部のはちみつが固くなり、中身を出すために上下に振った場合や、冷蔵庫内の振動も含まれます。

振動により空気とはちみつが混ざると結晶化が進んでしまうため、なるべく衝撃を与えないようにする必要があります。

結晶化したはちみつを元に戻すには、以下の工程を踏みましょう。

    1. 水を張った鍋に、はちみつを容器ごと入れる
    2. 鍋を弱火にかけ、水を50℃程度まで温める
    3. はちみつの結晶化部分が溶けてきた段階で、一度かき混ぜる
    4. 結晶化部分が溶けきらないうちにお湯がぬるくなったら、再度50℃程度まで水を温め、かきまぜるという工程を繰り返す


60℃を超えると、はちみつの成分であるビタミンやカリウムなどが失われてしまいます

手間はかかりますが、結晶化したはちみつを元に戻したい場合は、50℃程度の湯煎で少しずつ溶かしてみてください。

参照元:https://bees-life.net/causes-of-honey-hardening-and-easy-return

 

ポリフェノールを多く含むはちみつを効率的に食事に取り入れよう

ポリフェノールを多く含むはちみつを効率的に食事に取り入れよう

ポリフェノールを多く含むマヌカハニーソバはちみつは、通常のはちみつと比較して苦味があり、癖が強いため食べ続けるのが難しいと感じる人も多いでしょう。

マヌカハニーは特に、ティースプーン1杯程度をすくって直接飲むのが一番効果が高いといわれるものの、ハーブのような独特の味が苦手で食べられないという人も少なくありません。

ソバはちみつも同様に、独特の香ばしさの中にかすかな酸味のある風味が苦手な人も多いといわれます。

少し味に特徴のあるはちみつを美味しく食べる工夫に加えて、どのタイミングで食べると効率的にポリフェノールを摂取できるか、これから解説します。

マヌカハニーの味が苦手な人は調味料を加えたり料理に取り入れよう

マヌカハニーの味が苦手なものの、なるべく直接食べる方法を目指したい人は、はじめに何かを混ぜて味の変更を試してみてください。

酸味の強いレモン果汁や、柑橘系の果汁を少し加えて混ぜるとマヌカハニーの甘味を引き立てながら、酸味によって苦味が緩和されます。

一般的なはちみつは熱に弱く、加熱すると抗菌作用が損なわれてしまいますが、マヌカハニー特有の抗菌作用であるMGOは熱に強い特徴を持ちます。

そのため、紅茶やコーヒーに砂糖の代わりとしてマヌカハニーを加えると、そのまま食べるのが難しい人でも手軽に摂取できるでしょう。

参照元:https://beeme.jp/blogs/column/effective-way-to-eat-manuka-honey?srsltid=AfmBOorjgkstjIDPypZql_niX6DgfexpPx_0UqFn9kvZn1YNn-7hBzj4

 

マヌカハニーを摂取するタイミングは朝の空腹時と夜の歯磨き後

マヌカハニーを日常的に摂取するタイミングとして、朝は起床後の空腹時に、夜は歯磨き後の摂取を推奨します。

マヌカハニーの持つ抗菌作用により腸内環境を整え、善玉菌を活性化させる働きを促進してくれます。

朝に食べる理由としては、空腹時の方がマヌカハニーが胃腸内に行き渡り、効果を最大限に発揮できるためです。

夜の歯磨き後の摂取は少しためらう人もいるかもしれませんが、口内が清潔に保たれた状態であるため、マヌカハニーの抗菌作用や口内環境を整える作用を活かせる最大の環境といえます。

参照元:https://honeymarks.com/2023/04/03/timing/

 

ソバはちみつはガレットにかけたり黒蜜のような使い方をしよう

ソバはちみつはガレットにかけたり黒蜜のような使い方をしよう

ソバはちみつも苦味が強く、香ばしく風味のあるはちみつで好みが分かれます。

日本ではあまり積極的に食べられていないソバはちみつですが、フランス料理のガレットではソバはちみつをかけて食べます。

ガレットとは、そば粉生地を薄く平たく伸ばして焼いた料理で、ソバはちみつとの相性も良いためパンケーキのような感覚で間食に取り入れても良いでしょう。

そして、ソバはちみつは黒蜜に似た風味も持つため、わらび餅ところてんにかけるのもおすすめの食べ方の1つです。

基本的にソバはちみつは香りが独特で強いため、マヌカハニーのように砂糖の代わりに温かい飲み物に入れるのはおすすめできません。

ソバはちみつの独特の味わいにひかれている人の場合は、コーヒーに入れると甘味も加えつつ香ばしく深い味わいを楽しめるため、気分転換に試してみても楽しいでしょう。

参照元:https://www.kao.com/jp/healthscience/report/report066/report066_01/

 

ポリフェノールの多いはちみつは味の癖は強いが体を守る栄養食品

ポリフェノールを多く含むはちみつの代表として、マヌカハニーソバはちみつの2つを挙げました。

はちみつに含まれるポリフェノールには、抗酸化作用デトックス効果、免疫機能を整える作用アンチエイジング効果などさまざまな効果が期待されます。

マヌカハニーはポリフェノールに留まらず、メチルグリオキサールも豊富に含んでいるため、特に抗菌作用が強い特徴を持ちます。

ソバはちみつはマヌカハニーと比較して、ポリフェノール量だけではなく鉄や亜鉛も豊富に含む点に加えて、抗菌作用もマヌカハニーに劣らないほど強い点を解説しました。

 

マヌカハニーの味もソバはちみつの味も特に嫌ではない人は、国産でも手に入り、価格帯もマヌカハニーより抑えられているソバはちみつを推奨します。


今回はポリフェノールの含有量が特に多いはちみつを紹介しましたが、成分表示にポリフェノール値が記載されていないため、市販の商品を見極めるのは難しいのが現状です。

ポリフェノールが多いはちみつを買いたい場合は、パッケージや栄養成分表示の下にポリフェノールについて記載されている商品を推奨します。

ポリフェノールの記載がない場合は、ポリフェノールと鉄が多く含まれるはちみつは色が濃くなる場合や褐色になる傾向にあるため、色の濃いはちみつを選んでください。

ポリフェノールを多く含むはちみつを日常に上手く取り入れて、健康と美容を同時に手に入れましょう