知っておくべきパイナップルの栄養事実

みなさん常夏のフルーツといえば何を思い浮かべますか?すいかやマンゴー、メロンなどいろいろ美味しいフルーツがありますよね。さて、今回はそんな夏のフルーツの定番の一つであるパイナップルの栄養や食べた時に得られる健康効果などを述べていきます。

1.パイナップルに含まれる栄養

1-1.栄養成分表

1-2.糖質

パイナップルには糖質が含まれています。では糖質とは何か。そしてどれくらい入っているのか。パイナップルの糖質についてご説明します。

1-2-1.パイナップルの糖質は12.5g

パイナップルの糖質は100gあたり12.5gと少ないとは言えません。実際、糖質が少ないアボカド(約0.8g)と比べると11.7gも差があります。食べ過ぎには注意が必要ですね。

参照:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07097_7

1-2-2.パイナップルのGI値は65

パイナップルのGI値は65です。GI値とは食品に含まれる糖質の吸収度を示す数値で、数値が70以上を高GI食品、56〜69までを中GI食品、55以下を低GI食品と定義されています。パイナップルは65という数値のため中GI値に位置し、糖質を気にしている方が食べるにはオススメではありません。

1-3.食物繊維

食物繊維はGI値とも密接に関わった栄養素です。パイナップルの食物繊維の量はどうでしょうか?

1-3-1.パイナップルの食物繊維は1.5g

パイナップルは食物繊維を100gあたり1.5g含んでいます。また、食物繊維には水溶性と不溶性があり、特に不溶性食物繊維は1.4gと多く、その量はりんごの約1.5倍です。パイナップルはフルールの中では食物繊維を豊富に含んでいる部類と言えます。

1-3-2.女性の一日の推奨摂取量は18g以上

では食物繊維の一日の推奨摂取量はどれくらいなのでしょうか。厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」(2020年版)によると、18〜64歳の女性は18g以上、男性は21g以上となっています。従って、食物繊維をとるためだけを目的とした場合、パイナップルはオススメではありません。

1-4.脂質は0.1gと高くない

パイナップルの脂質は多くないです。実際、脂質量は100gあたり0.1gと非常に少ないです。一般的に果物は脂質量が少なく、0.1~0.4gのものが多いです。ただし、ドリアン(3.3g)、すもも(1.0g)、きんかん(0.7g)は脂質が多いため、果物=低脂質というわけではないことに注意してください。

参照:脂質の多い順 一般果物 

1-5.ビタミンB1は0.09mg

パイナップルはビタミンBを100gあたり0.09mg含んでいます。ビタミンB1は一般的に動物性食品では豚肉(1.32mg)などに多く含まれている栄養素です。パイナップルは100gあたりのビタミンB1の量は多くはありません。

参照:食品成分データベース (mext.go.jp)

1-6.ブロメラインはパイナップル特有の分解酵素

パイナップルはたんぱく質分解酵素であるブロメラインが含まれています。パイナップルを料理に入れると肉が柔らかくなるという話を聞いたことはありませんか?それはブロメラインが含まれるからです。

2.加工されたパイナップルの栄養価の比較

パイナップルを加工すると失われたり増えたりする栄養価はあるのでしょうか。本章ではいろいろな加工によってパイナップルの栄養価の変化を見ていきます。

2-1.缶詰

2-1-1.ブロメラインは失活する

缶詰にするとブロメラインの活性は失われます。ブロメラインは通常、60℃以上の熱で活性を失います。そのためブロメラインを摂取するなら過熱をせず調理する必要があります。

2-2.ジュース

パイナップルジュースは美味しいく、糖質とカロリーも抑えられる。

2-2-1.カロリーは20%オフ

パイナップルジュースは生のパイナップル(54kcal)に比べて、約10kcal少なくなります。カロリーを気にしながらパイナップルを味わいたい方にはジュースはオススメです。ただし、カロリーが15%オフなのは濃縮還元とストレートのジュースのみで、果汁10%や果汁50%のジュースだと50kcalで、生のパイナップルと変わらないカロリーとなりますので、ジュース選びには注意してください。

参照:【パイナップル】のカロリーと糖質量

2-2-2.糖質は2.7g減る

パイナップルはジュースにすると糖質が11.0gとなります。パイナップルの糖質は13.7gであることからジュースにすると2.7g減ることが分かります。糖質を気にする方にもジュースにして飲むことはオススメです。

2-2-3.パイナップルジュースは食物繊維0g

不溶性食物繊維が豊富なパイナップルですが、ジュースに加工するとその量は0になります。パイナップルで食物繊維を摂りたい場合、ジュースにすることは得策ではありません。

2-3.冷凍

パイナップルは冷凍することで減少する栄養素はありません。また、ブロメラインは加熱することでたんぱく質を分解する効果を失いますが、冷凍することでは効果に変化はありません。したがって、冷凍する際は栄養価を気にする必要はないです。

3.パイナップルの健康効果

3-1. パイナップルは抗炎症効果がある

風邪の時はパイナップルを食べるといいという話がありますが、それはパイナップルには抗炎症効果が期待できるからです。パイナップルに含有されるブロメラインは抗炎症作用があり、のどの痛みや咳などを軽減する効果があります。

参照:01676_Abstract.pdf

3-2.美肌効果

3-2-1.ビタミンCがコラーゲンを生成

パイナップルに含まれるビタミンCはコラーゲンを生成する働きがあります。コラーゲンは真皮に存在し、皮膚、血管、髪の毛の健康を保つ重要な働きをもっています。このコラーゲンはビタミンCが無いと体内で生成できないためビタミンCを摂ることが非常に重要となります。

3-2-2.ビタミンCがメラニン色素の発生を抑える

ビタミンCはメラニン色素の発生も抑える効果があります。メラニンが多く発生する白い肌が茶色くなります。美肌と言えば白い肌なのでメラニンの発生は極力抑えたいですよね。ビタミンCを多くとることは白い肌の維持に役立ちます。

参照:ja (jst.go.jp)

参照:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcna/37/1/37_3/_article/-char/ja/

 

4.パイナップルの栄養を損ねない調理方法や保存方法

パイナップルを美味しく食べながら健康効果を残した食べ方や保存方法はあるのでしょうか。本章では保存方法や調理方法を述べていきます。

4-1.パイナップルは温度に弱い

4-1-1.パイナップルは60℃以上の熱に弱い

パイナップルは温度に敏感です。パイナップルに含まれるブロメラインは60℃で熱すると抗炎症効果を失います。したがって、酢豚を作るときに入れる場合は、後半の調理終了間際に入れたほうが抗炎症効果は失われません。

4-1-2.パイナップルは低温にも弱い

パイナップルは低温にも弱いです。山梨大学の研究によると2℃で保存した場合、低温障害がみられ、不快なにおいが発生します。したがって、低すぎる温度はパイナップルに悪影響を及ぼします。何度以上で保存すべきかは、4-1-3で述べていきます。

4-1-3.オススメの温度は7.2℃

パイナップルを香り豊かにかつおいしく保存するには約7℃で保存することが望ましいです。山梨大学が行った「パイナップルの保存温度がフレーバーに及ぼす影響」に関する研究によると2℃、13.5℃より7.2℃で保存したパイナップルは糖度が高く、香りも良いという結果が出ています。したがって、7℃ほどで保存すると最もよい状態で保存されます。

参照:パイナップルのフレーバーに及ぼす保存温度の影響

4-1-4.オススメは余熱で調理

パイナップルに含まれるブロメラインは60℃以上の熱で失活するため炒め料理や蒸し料理には適していません。パイナップルは余熱での調理がオススメです。

4-3.パイナップルはあつあつの酢豚には適さない

パイナップルは先述したとおり、60℃以上で失活するため、調理の途中に入れるべきではないと言えます。もしどうしても酢豚にパイナップルを入れたいなら、調理終了後や余熱で調理している際に入れるか、下準備で肉と一緒に入れておくとよいでしょう。

 

5.まとめ

パイナップルの栄養の特徴を分かっていただけましたか?酢豚にパイナップルを入れていた人は多いと思いますが、本記事を読んでパイナップルの栄養を効率よく摂取し、健康な肌を手に入れられることを願っています。ただし、美味しいからといって食べ過ぎには注意してくださいね。