アカシア樹皮由来プロアントシアニジンの摂取が肌に与える影響(ヒト臨床試験)の論文

【機能性表示食品『アカポリ肌ムズケア』の届出論文(ヒト臨床試験)】

アカシア樹皮由来プロアントシアニジンを摂取することで、肌(顔)の乾燥による不快感(ムズムズ感)がある成人において、肌(顔)の乾燥を緩和して肌(顔)の潤いを守るのを助け、肌(顔)の保湿力(バリア機能)を守る機能があり、不快感(ムズムズ感)を改善する機能があることがわかりました。 この論文は、機能性表示食品『アカポリ肌ムズケア』(E506)の届出論文になっています。

【試験の詳細】

Impact of Acacia bark extract tablets on the skin of healthy humans: a randomized, double-blind, placebo-controlled study, T Hoshino, S Yamashita, N Suzuki, A Baba, S Ogawa, T Izumi, Bioscience, biotechnology, and biochemistry 83 (3), 538-550, 2019 https://academic.oup.com/bbb/article/83/3/538/5920325?login=true https://www.tandfonline.com/doi/pdf/10.1080/09168451.2018.1547626

目的

肌の乾燥により、肌に不快感を感じている日本人成人男女を対象に、本届出食品あるいはプラセボ錠剤を摂取した場合、肌の乾燥、不快感の改善に与える効果を検証すること。 背景 マウス(アトピー性皮膚炎を持つマウス)試験において、アカシア樹皮由来プロアントシアニジンを摂取することで、皮膚の乾燥を防ぎ、かゆみが抑制されることが報告されています。これまでにヒトを対象にアカシア樹皮由来プロアントシアニジンの皮膚症状改善効果を検証した研究はないため、本試験では、アカシア樹皮由来プロアントシアニジンによる乾燥や不快感の改善効果について検証しました。

方法

ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験を採用しました。 本試験に参加同意した試験参加者101名のうち、試験責任医師より肌に疾患 (アトピー等) がなく、かつ試験参加に問題ないと判断された66名を本試験に組み入れました。また、血液検査においてアトピー性皮膚炎ではなく、アレルギー体質でもないヒトを対象としました。機能性関与成分としてアカシア樹皮由来プロアントシアニジン245mgを含む錠剤あるいはプラセボ錠剤1日6粒を、朝 (朝食を摂取する場合は、朝食後) に、水またはぬるま湯ととも摂取した。介入期間は8週間としました。 試験参加者は試験食品摂取前および摂取4週間後、摂取8週間後に来院し、皮膚検査・自覚症状・身体測定・理学検査・尿検査・血液学検査・血液生化学検査・内科的検査を行いました。

結果

本届出食品摂取4週間で、DLQIの症状・感情スコアおよび質問1 「ここ1週間、皮膚にかゆみや痛みを感じましたか」に関する自覚症状は改善し、皮膚状態に関連したQOLが向上しました。さらにVAS法を用いた自覚するかゆみの評価では、本届出食品摂取4週間に有意な改善が認められた。 本届出食品摂取8週間で、顔の経皮水分の蒸散が有意に抑制されました。また、角層水分量は群間での有意差は認められませんでしたが、試験期間を通して平均スコアの上昇が認められました。