機能性表示食品『アカポリ血圧・血糖Wダウン』の届出論文(ヒト臨床試験)①

【アカシア樹皮由来プロアントシアニジンの摂取が空腹血糖値に与える影響(ヒト臨床試験)の論文】

アカシア樹皮プロアントシアニジンを摂取することで空腹時血糖値が高めの方の高めの空血糖値(空腹時血糖値)を下げる機能があることが分かりました。この論文は機能性表示食品『アカポリ血圧・血糖Wダウン』(H380)の届出論文になっています。

【試験内容の詳細】

Baba A., et al., Improvement of glucose metabolism and safety of proanthocyanidins derived from acacia bark in healthy Japanese adults: A randomized, double-blind, placebo-controlled, parallel-group comparison trial. FFHD. 11(9): 431-455. 2021

目的

これまでに、アカシア樹皮由来プロアントシアニジンを含有するアカシア樹皮抽出物を摂取することによって、食後の糖の吸収を抑え、食後血糖値の上昇を穏やかにすることが報告されていた。しかしながら、空腹時血糖値に対する影響についてはこれまで確認されていなかった。本試験では、空腹時血糖値が高めの健常者にアカシア樹皮由来プロアントシアニジンを長期摂取させ、プラセボ錠剤群と比べて空腹時血糖値を低下させるかどうかを評価した。

方法

本試験は空腹時血糖値が高め(110 mg/dL以上125 mg/dL以下)の健常な日本人成人男女66名を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照並行比較試験である。
まず被験者は、無作為にアカシア樹皮セキス摂取群またはプラセボ群(n = 33ずつ)に割り付けられた。被験者は、1日6錠のアカシア樹皮エキス錠またはプラセボを12週間摂取した。

評価ポイントは、スクリーニング時、4週間後、8週間後、12週間後の介入時で評価した。主要アウトカムは12週後の空腹時血糖値を測定した。副次アウトカムは4週後および8週後の空腹時血糖値、スクリーニング時から各週までの空腹時血糖値の変化、12週後に空腹時血糖値が110 mg/dL未満となった被験者の割合、HbA1cの測定値とスクリーニング時から各週までの変化値について測定した。

結果

解析に用いた被験者数は、アカシア群33名(男性20名、女性13名)、プラセボ群31名(男性23名、女性8名)であった。アカシア群はプラセボ群と比較して、摂取8, 12週間後の空腹時血糖値が有意に低い値を示した (P < 0.05)。また、「摂取、12週間後における空腹時血糖値が110 mg/dL未満の症例数の割合」はアカシア群がプラセボ群よりも有意に高い傾向であった (P = 0.079)。また、有害事象については認められなかった。