日々奔走する、
私たちの活動の記録

アカシアジャーナル

ACACIA VOICE | 開発

ビーカーを見ている開発スタッフ

VOICE 1 仕事の内容

主にアカシアポリフェノールの「基礎研究」と、「商品開発」の2つを行っています。
「基礎研究」は、弊社の独自素材である「アカシアポリフェノール」について、各大学・試験機関とやり取りをしながら試験を進め、アカシアポリフェノールの良い作用を調べています。
「商品開発」は、お客さまの手に渡る際にどういう商品があったらいいのかを考えながら行っています。

スタッフ同士談笑している様子

VOICE 2 開発で気をつけていること

第一に気をつけていることは「安全性」です。
食品ですから、それを食べたり飲んだりして体に害が出ることが一番あってはならないことだと考えています。その次に「有用性」です。
飲んできちんと有用性があるかどうか。また、有用性が担保される成分量をしっかり配合することを大切なこととして考えています。

例えば、100mg入って有用であるところを10mgだけ入れて、「体に良い成分が入っています」と商品化することもできてしまうんです。でもそれって、お客様を裏切っている事になります。
弊社のポリシーとして、コストが高くなっても有用性がちゃんと保たれる量を真面目に配合することにこだわりを持っています。

商品パッケージ

VOICE 3 印象に残っている出来事

忘れられないのは、初めて機能性表示食品の届出が完了した時のことです。
まず、アカシアポリフェノールついてどういった試験をすればよいのかという事を構想することから研究を始め、各大学・各試験機関と試験を進めました。さらにヒト臨床試験を行い、安全性や機能性を確認したのち、消費者庁に機能性表示食品の届出を行いました。

アカシアポリフェノール(アカシア樹皮由来プロアントシアニジン)は機能性表示食品の届出の中でも初めての成分であるだけではなく、カテキンなどの単一成分とは異なり、様々な構造からなる集合体(プロアントシアニジン)なので、分析がとても難しかったのです。
ヒト臨床試験や成分の分析など、クリアーすべきハードルがたくさんありましたので、届出を完了した時、嬉しさのあまり涙が出ました。

届出が完了するかしないかが、会社の将来にかかわっています。研究を頑張ってきた私としては、届出が完了できなければ自分たちの存在意義がない・・・くらいの気持ちでやっていたので、次のステップへの架け橋となったこの瞬間は、今でも忘れることができません。

研究している様子

VOICE 4 アカシアの樹はこんな会社

研究をそこまで重視していない会社もあると思いますが、アカシアの樹はとても研究を大事にしてる会社だと思います。
例えば、ヒト臨床試験や基礎研究はとても大きなお金がかかりますが、やってみないと良い結果が出るかどうか分かりません。「本当に商品化できるの?」「良い結果がでるの?」と問われると、研究者としてはその段階では「絶対にできる」とは言えないんですね。理論上、うまくいくはずと仮説を立てていても、やってみないと分からない。そうなるとやはり経営の観点から、研究に予算を割くことができない会社が多いと思うんです。
しかし、アカシアの樹は、止まらずに研究し続ける土壌が育ってるので、私はとてもやりがいをもって研究開発ができています。

商品と開発スタッフ

VOICE 5 今後の目標・ビジョン

2018年にアカシア樹皮研究の第一人者である矢崎先生と共同でアカシアポリフェノールについての論文をまとめました。内容としては、世界中でアカシアポリフェノールに関してどのような研究が行われているのか検索して、該当した論文を全てチェックしてまとめるというレビュー論文を執筆しました。
基本的にこのような論文を執筆するのは、その分野での第一任者が行う作業なんです。そんなレビュー論文の執筆について矢崎先生からお声がけいただいて…まさか自分がその論文に携われるなんて恐れ多いと思ったのですが、逆にチャンスだなとも思い、取り組むことを決意しました。

論文をまとめると、世界のどの研究者がどういった研究をしているのかがよくわかりました。一方で、アカシアポリフェノールについての生理活性やヒトへの作用に対する研究は、私たちが最先端にいることがよくわかりました。
この論文執筆は直接的に会社の商品開発や営業的に売上が何%上がるというものではないのですが、2018年までの世界中のアカシア研究がどうなっているのか知ることができたことは、現在の研究にも役立っています。
その後の自信にもつながっていて、やって良かったなと感じていますし、取り組ませてくれた会社にも感謝しています。