アカシアポリフェノールとは?何からできているの?どのように作られる?

アカシアポリフェノールが健康に良いと聞き、興味を持ったけれどどんな成分か詳しくは分からない。そこで、アカシアポリフェノールはどういった成分なのか、どのように作られるのか、安全性や入手方法までご紹介していきます。
- 1.アカシアポリフェノールとは?
- 2.アカシアが持つ力
- 3.建材の研究から発見されたアカシアポリフェノール
- 4.アカシアポリフェノールの安全性
- 5.アカシアポリフェノールの摂取方法
- 6.まとめ
【目次】
1.アカシアポリフェノールとは?
ポリフェノールと聞くと健康に良いイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。よく知られた種類にワインポリフェノールやリンゴポリフェノール、お茶のカテキンなどが挙げられますが、「アカシアポリフェノール」という言葉はほとんどの方が初めて聞く言葉だと思います。
1-1.あるアカシアの樹皮から取れる唯一のポリフェノール
アカシアポリフェノールという名前は「あるアカシアの木の樹皮から取れる抽出物に含まれるポリフェノール」を、食品用として分かりやすく言い表した言葉です。
アカシアの木というと日本国内では黄色の花を咲かせる木が知られていますが、正式には「マメ科ネムノキ亜科アカシア属」という分類で世界中に約1000種類あります。
アカシアポリフェノールはその中でも私たちが食品用として研究している、ある特定の1種類のアカシアの木からしか得ることができません。
1-2.5000種を超えるポリフェノールの一つ

植物が光合成を行うときにできる物質の総称であるポリフェノールは、5000もの種類があるとされていますが、アカシアポリフェノールはその中の一つに属します。より科学的には「アカシア樹皮由来プロアントシアニジン」といい、アカシアポリフェノールは「アカシアの樹皮から取れるプロアントシアニジン」なのです。そのため、上記にポリフェノールの種類を表示しましたが、アカシアポリフェノールの名称はありません。
2.アカシアが持つ力
アカシアポリフェノールの力はその木の力が関係しています。様々な研究により、アカシアの木には非常に強い力が備わっていることが分かっています。
2-1.豊富なポリフェノール含有量

アカシアの木の最大の特徴は豊富なポリフェノール含有量にあります。ポリフェノールはほとんどの植物に含まれており、スギやヒノキ、マツといった木にも含まれていますが、アカシアの木には特に多くのポリフェノールが含まれていることが分かっています。その含有量はヒノキと比べると約10倍もの違いがあるとされています。
2-2.高い抗酸化活性
植物は、樹皮や果実の皮にポリフェノールを蓄え、外敵や太陽の紫外線などからポリフェノールの抗酸化活性という作用によって自身を守っています。そこで、アカシアの樹皮に含まれるポリフェノールには実際にどの程度の抗酸化活性があるのかを調べる実験を行いました。

上記はアカシアポリフェノールとその他の植物性ポリフェノールの、抗酸化活性の数値を比較した結果です。松樹皮のポリフェノールやお茶のポリフェノールとして有名な「カテキン」と比べ、アカシアポリフェノールには非常に高い抗酸化活性を持つことが示されています。
3.建材の研究から発見されたアカシアポリフェノール
アカシアポリフェノールは総合建材メーカーの株式会社ウッドワンにより初めてその健康力が着目されました。ウッドワンでは建材用に自社で木材を育成していましたが、樹皮の部分は捨てられており、この廃棄される樹皮を何か利用できないかと考え、研究が始まりました。
余った樹皮の活用方法として、樹皮が持つ抗酸化のパワーに着目。自社で育てた木と様々な種類の木を比較したところ、あるアカシアの木の樹皮から非常に高い抗酸化活性があることが分かました。そこからアカシアポリフェノールの可能性に注目し、様々な研究や試験が進められていったのです。
4.アカシアポリフェノールの安全性
アカシアポリフェノールの力を生かすためには「食べて安全な成分かどうか」という点が非常に重要です。そこで、安全性を裏付ける様々な試験を行っています。
4-1.継続摂取での影響を確かめるヒト臨床試験
アカシアポリフェノールをどの程度まで飲んでも問題がないかを調べるためヒト臨床試験を行いました。試験は健常成人を対象に、アカシアポリフェノールを一定量設定し4週間継続摂取しましたが、これによる被験者の身体への異常は認められませんでした。
4-2.専門機関によるその他の外部試験
アカシアポリフェノールの安全性を確かめるため、変異原性試験、マウスでの急性経口毒性試験、小核試験、4週間反復経口投与毒性試験、ラットでの13週間反復経口毒性試験などを実施しています。その結果、すべての試験において異常な所見を見られませんでした。
・変異原性試験
体の中にある遺伝子を変異させてしまう恐れがないかを調べる試験。
・経口毒性試験
胃へ直接投与し、現れる症状及び体重変化、病理学的変化などを調べ試験物質の毒性についての質的・量的な特性を解明する試験
・小核試験
体の中にある遺伝子に異常がないかを調べる試験
4-3.摂取による副作用は確認されていない
2019年現在までのところ、アカシアポリフェノール摂取による副作用は確認されていません。食品や成分の安全性を評価する際には「どの程度の期間、食されているのか」という点が重視されますが、アカシアポリフェノールを含んだ食品が食された期間は10年以上、延べ150万食に及びます。その間摂取に起因する重篤な副作用や報告はされていません。
詳しくはこちらをご覧ください
アカシアポリフェノールに副作用はあるの?
5.アカシアポリフェノールの摂取方法
アカシアポリフェノールは、アカシアの樹皮からのみ摂れる成分であるため、普段食卓で目にする食品や食材には含まれていません。次の食品からのみ摂ることができます。
5-1.アカシアポリフェノールが摂れる4つの健康食品
2019年9月時点ではアカシアポリフェノールは4つの「健康食品」からしか摂ることはできません。
■アカシアのアカポリ
健康管理のためにお飲みいただいている、日本で初めてアカシアポリフェノールを配合したサプリメントです。
■アカポリ糖ケア
アカポリと配合量、成分量ともに同じ商品ですが、消費者庁に届け出をした機能性表示食品になっています。
■アカポリプラスロコモ
アカシアポリフェノールに加え、ヒアルロン酸、コンドロイチン、N-アセチルグルコサミンといった成分を配合した商品です。
■くわ青汁
くわを使用した青汁にアカシアポリフェノールを加えた商品です。その他にも明日葉、カワラケツメイといった成分を配合し、野菜不足をサポートする商品です。
5-2.入手できるのは通信販売のみ
アカシアポリフェノール配合商品は「アカシアの樹公式HP」と「amazon アカシアの樹公式ショップ」の2つの通信販売でのみ、購入することができます。アカシアポリフェノールは株式会社アカシアの樹独自の成分であるため、他社では取り扱いを行っていません。
また、アカシアポリフェノール配合商品は店頭での販売していないため、薬局やドラッグストア、コンビニなどで購入することはできません。
アカシアポリフェノールが抽出されるまで
①苗木
1000種にもおよぶアカシアから1種を選び、苗木は一つ一つ丁寧に植えられていきます。
②栽培
苗木は専用のプランテーション内で栽培されます。無農薬で栽培を行っています。
③森林
育った苗木は南アフリカの豊かな大地に植えられ、太陽を浴びながら成長します。
伐採を行う成木になるまで約10年の期間がかかります。
④抽出
アカシアの樹皮は手作業で1枚1枚丁寧にむかれます。その後、水質検査パスしたクリーンな水の中で熱し、アカシアポリフェノールの原料となる成分を抽出し、出来上がります。
6.まとめ
アカシアポリフェノールとは何か、成分発見の歴史や抽出の過程などアカシアポリフェノールにまつわる話をご紹介しました。アカシアポリフェノールは高い安全性、、国内外で40以上もの特許を取得するなど、非常に注目を集めている成分です。木が持つ力については今なお研究が進められています。ぜひ健康対策として一度試されてみてはいかがでしょうか。